1階 第1展示室

 幼くして両親を亡くした賀川は、4歳から16歳まで、父のふるさと徳島で過ごします。第1展示室では、父の生家である磯部家、父が婿入りした賀川家をはじめ、旧制徳島中学校までの賀川の生い立ちや、アメリカ人宣教師ローガンとマヤスとの出会い、また賀川とゆかりのある人々や徳島の土地などを紹介しています。

 

 明治学院高等部神学予科を経て、神戸神学校に進学した賀川でしたが肺結核が悪化し、神戸や明石の病院に入院した後、愛知県蒲郡に小家を借り、1年間近くの療養生活を送ります。その後、神学校に復帰するも、蓄膿症の手術中に危篤状態に陥り、失意と絶望の淵をさまよいます。そのような中で、ジョン・ウェスレーや長尾巻牧師の影響を受け、賀川は不幸な人たちの救済に献身しようと神戸のスラム街へ移住しました。